子どもの歯並びが悪くなる原因
普段からの悪い癖
指しゃぶりや爪を噛む癖、頬杖などは歯並びを乱す要因です。歯や顎に力がかかることで、健全な顎の発達や歯並びに影響が及びます。
むし歯
子どもはむし歯になりやすく、放置して大きく進行すると抜歯が必要になることがあります。乳歯を抜歯しても永久歯が生えてきますが、本来生えてくるべき場所から生えてこなくなったり、周りの歯が倒れてきたりします。
そのため乳歯の時から、口腔内を清潔に保つことが重要です。
口呼吸
重度の鼻炎やアレルギーで鼻呼吸ができない場合は、口呼吸が習慣化します。
口は呼吸のための器官ではないため、異物やウイルスを吸い込みやすくなったり、舌の位置が下がって歯並びが乱れたりします。
咀嚼の癖
片側噛みが常態化すると、顎の成長や歯の生え方に悪影響が及ぶ恐れがあります。
また、柔らかいものばかり食べていると、顎の健全な発達を促すことができません。よく噛まないと唾液の分泌も減少し、むし歯のリスクが高まります。
叢生・八重歯
叢生は、歯並びがでこぼこしていたり歯が重なり合っていたりする状態です。八重歯も叢生の一種です。全ての歯に歯ブラシが届かないため、むし歯のリスクが高まります。また、咬み合わせに問題が起きて、よく噛まずに飲み込むことで胃腸の負荷が大きくなる場合もあります。
出っ歯
出っ歯は、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態で、上顎前突とも呼ばれます。見た目が気になるほか、お口の中が乾きやすくなり、むし歯のリスクが高まります。上の前歯が傾いている場合と、骨格そのものがずれている場合があります。
受け口
受け口は、上の歯よりも下の歯が前に出ている状態で、下顎前突や反対咬合とも呼ばれます。コンプレックスの原因になりやすく、歯や歯茎、顎関節に大きな負担がかかることで、咀嚼機能が低下したり胃腸への負担が大きくなったりします。治療の開始時期は3~4歳頃が望ましいとされているため、少しでも気になりましたらお早めにご相談ください。
開咬
開咬は、奥歯を噛んだ状態で上下の前歯の間に空間ができている状態です。食べ物を前歯で噛み切れないため、奥歯に負担がかかります。子どもの頃から負担が蓄積すると、将来的に奥歯の寿命が短くなる恐れがあります。また、お口の中に空気が流れ込みやすいため、口が乾きやすく、むし歯や歯周病、口臭などの原因となります。
すきっ歯
歯と歯の間にすき間がある状態です。原因は、顎に対して歯が小さい、前歯を下で押す癖などです。
交叉咬合
咬み合わせが部分的に交叉し、前歯の中心の線がずれている状態です。うつぶせ寝や頬杖などによって引き起こされやすいです。矯正治療を行うとともに、悪い癖を改善する必要があります。
過蓋咬合
下の前歯に上の前歯が大きく被さっている状態です。通常、下の歯には上の歯が2~3mm程度重なっていますが、過蓋咬合ではさらに深く被さっています。下の前歯のほとんどが見えなくなるケースもあります。
治療方法
小児矯正治療では、お子さまの歯並びや年齢によって使用する装置が異なります。
当院では、マウスピース型の矯正装置(プレオルソ・マイオブレース)から拡大床、ワイヤー矯正、マウスピース矯正(インビザライン)など豊富に取り揃えております。またお口周りの筋肉トレーニングで悪習癖の改善も頑張りましょう。
矯正治療専門の歯科医師が、お子さまに合った歯並び改善治療を提供しますので、まずはお気軽にご相談ください。